【決勝前半】
2丁拳銃……このコンビ云々というより、客席が冷め切っていたのが気になる。やはり「最初」の披露は難しい。ネタは小ボケが重なるスタイルで、ツッコミは特に面白かった。
エレファントジョン……「皮肉か！」が◎。ボケのスピードも良かったものの、テンポが良いというのとはまた違ったような。そして話がつかみにくくないか。途中で「なんの話だっけ」となったりした(アホ)。
アキナ……独特なテンポで、似たパターンのボケを見せるスタイル。ボケは練った様子が伝わるもので上手くも感じたが「なるほど」で止まるものも多かった。もう少し広がりがあっても。
磁石……「埼玉県の群馬県さま」。このグループでは一番期待していたコンビだっただけに、少し爆発力不足だったのが惜しい。後半でもネタ見たかったな。
トレンディエンジェル……芸人紹介のビデオから面白かった。ネタも特徴を最大限に生かしていて腹が痛い。ツッコミとボケもかみ合っていたし、Bグループ幕開けに最高のコンビだったと思う。
馬鹿よ貴方は……テンポは緩やかながら、ネタにはちゃんとしたボケとツッコミを感じる。「火事」とかは噴いた。あとオフィス北野なのか、という。
囲碁将棋……テレビを見た母が下品だと憤る。確かに肛門についてのネタでずっと引っ張っていく展開はあまり笑わなかった。一つのボケとしては十分と思ったけれど、ううむ。
学天即……「2捨3入」「尾崎二人時代」などフレーズだけでも面白い、漫才らしい漫才。特に「日本人の立ち話」には笑った。あとはもっと盛り上がっていく展開があれば強かったかも、と思う。
和牛……一つのボケを広げていくネタ。「こういう怒り方する先生いたな」とか思い出す。なんというか、このスタイルのネタって流行っているのだろうか。
博多華丸・大吉……博多華丸・大吉。としか言いようのないくらい、いつものスタイルの漫才。もともと実力が高い分、無理をしなくても安定した笑いが取れていたように感じた。
ダイアン……「変な人」の設定以上のものが見たかった。そこで止まっていたような印象で、ネタは笑える場面も多かったものの、退屈にも感じてしまった。
三拍子……敗者復活の一組。クイズ番組を題材としたネタは最初は良かったけれど、それがずっと続くと流石に。こう来るだろう、と読めてしまう。
【決勝後半】
アキナ……前半と題材こそ違えど、同じパターンのネタだった。なので見慣れてしまった分、前半より冗長な気もした。悪くはなかったが、それが敗因かも。
トレンディエンジェル……少し緊張があったのか、ノリきれていない部分もあったように思う。が、笑わせようという勢い、ボケのはさみ方、ツッコミの入れ方はやはりテンポも良く、見ていて楽しかった。
博多華丸・大吉……最初の「ユーチューバー」ですっかり会場を掴んだ感がある。本領発揮という感じのネタも「あるある」を生かしていて面白い。また最後までその面白さを維持できたのも見事。
優勝は「博多華丸・大吉」。これは会場も審査員も納得、という印象。しかし2014年に博多華丸・大吉て。優勝賞品に番組出演権もあったけれど、そんなのなくても出てるぞ、というか。
今回思ったのは「一つのボケを広げる」スタイルの漫才師が多かったこと。個人的には、「囲碁将棋」「和牛」「三拍子」はこのスタイルに近いと思う。さまざまなボケが出る漫才も好きなので、複雑な心境だったりもするが、これからはこういうネタが増えていくのかもしれない。