団地狐


 外からコーンという音がした。

 それを聞いた父親が、家を出て駆けていった。母親が止めたが、聞く耳を持たない様子だった。

 また外からコーンという音がした。今度は母親が出ていった。謙太が止めたが、聞く耳を持たない様子だった。

 謙太はどうしたものかと思い、外へ出た。

 誰もいない。いつもの団地が広がっている。

 謙太は何の気無しにコーンと呟いた。

 家から自分が飛び出し、どこかへ駆けていった。


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