愛媛の旅
 2015年11月30日/2016年2月29日

 こちらは2016年。去年にひきつづきまた愛媛県を訪れた。一部は省略して、古本屋のことを記述。


◎「古本の愛媛堂(愛媛堂書店)」
  ▼色が素敵
 松山城近くのお店。そのせいか周辺の道は観光客でいっぱい。店は漫画、文庫、郷土(注目)といったジャンルで、ビンテージ漫画こそないが、充実した品揃えを感じる。参考書コーナーに愛媛大学と松山大学の赤本がたくさんあって納得する。
「命売ります」 (ちくま文庫) 300円 帯付き。面白そうだが読めるのはいつだろう……。

◎ 「城北ざっし本店」
  ▼この棚!
 高砂にあるお店。店舗の前に棚がどんと出ている。店内は思ったより広い。文庫と漫画が並び、その奥にアダルトコーナーが設置されていた。二階もあって、こちらは小説(単行本)、趣味の本、コミックセットといった感じ。コミックセットは安めで、量も多い。そのコミックセットで挟まれた道の先に小さな棚があり、もしかして忘れられしレア本が――と体を細めて探しに行ったが資格試験のテキストだった。ううむ。ビンテージ漫画も結構ある。

「名探偵トリック作戦」 90円 ジュニアチャンピオンコースの一冊。この値段はありがたい!
「牙の時代」 (角川文庫) 100円 小松左京。表紙がちょっと怖い。
「贋作ひでお八犬伝」 (奇想天外コミックス) 650円 吾妻ひでお。

◎「BOOKS ヤング」
  ▼ナウなヤング

 倉庫のようなお店で、広々としている。奥に郷土、小説があり、岩波新書なども少しある。スクリーンなどの雑誌も90年代中心だがいくつか揃っていた。ビンテージ漫画は三棚ほどで、手塚作品など定番といった品揃え。文庫は壁際にずらっと並び、壮観だったもののあまりSFはなかった。スロットマシンが壁際にある。

「俺はロンメルだ」 (講談社文庫) 108円 100円だったかもしれない。記憶力がなあ……。
「かんちがい閉口坊」 (文春文庫) 108円 上と同じくかんべむさし作品。
「戦えアトラス」 (JSC) 108円 城北ざっしで見かけパスしたが、また見かけたため運命を感じて購入。

◎「ブックオフ松山南店」
  ▼ホビーオフが隣接

 文庫、漫画ともに、ビンテージ商品は少ない。トイレのドアがなんとも開けにくかった(立て付け?)。

「君たちはどう生きるか」 (岩波文庫) 108円 トイレの話のあとこれである。
「WILL ~MINAYO SELECTIONS~」 (CD) 500円 ピチカート・プリンセス。

◎「古書 猛牛堂」
  ▼住宅街の中に

 2013年に開店のお店。それまではネット販売店だったらしい。店の前が均一棚で、文庫や筒井康隆の単行本などが置いてある。店内に入ると、お店の見取り図を描いた絵が飾ってあって格好良い。私は写実系のペン画が好きなのでストライクである。ほかに文庫や漫画(「ガロ」(雑誌)なども)、文学、郷土、趣味といった品揃え。上方落語などお笑い系の本があったのも注目。
 それとSF系の文庫がいくつかあり、喜んで買った。雰囲気の良さを感じるお店。

「幼年期の終り」 (ハヤカワSFシリーズ) 200円 判型が格好良い。
「アメリカン・ニューシネマ名作全史 2」 (教養文庫) 200円 まだ見ていない作品が多い。
「諸国畸人伝」 (中公文庫) 200円 石川淳。
「およね平吉時穴道行」 (JA) 100円 帯付き。半村良。
「産業士官候補生」 (JA) 100円 眉村卓。

◎まとめ
 2015年寄れなかったお店に2016年で寄る、という感じの旅になった(それでもまだ未訪問も多いので古本屋さんの奥は深い)。ところで思うのは「読む」ことの大切さである。最近は「買う」がやや先行しているが、これからは「読む」も増やしていきたい。やっぱり「積ん読」というのは本がかわいそうだなーとか考えるのである。ぼちぼちやっていくぜよ、と松山城を見て思いました(なんか違う)。
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