古本屋はどこへ行った
 今回は、残された看板が唯一の痕跡となった「元お店」を紹介する。『古本屋ツアー・イン・ジャパン』さんに「古本屋遺跡」と呼ばれるコーナーがあって、それを参考にさせていただいた。

  ▼「稲葉書店」

 広島市西区己斐周辺で発見。「月おくれ雑誌 + 古本」と書かれている。インターネットでも情報が見つからず、私の見たかぎり書籍にも登場していない。月おくれ雑誌とはいわゆるゾッキ本(新刊で売れ残った本を古本屋が売るもの)だろうか。だとすれば「古本」にもその手の商品が多かったのかもしれない。

  ▼「りさいくる本屋」

 広島市東区~安芸郡府中町周辺で発見。名前が直球である。窓の奥を覗いてみたが、やはり本はなくなっているらしかった。青い幌の文字が明るく、ぱっと見た感じではまだやっている雰囲気も感じられた。

  ▼「ファミリーArt」

 三次市三和町で発見。当サイトの「広・鳥・島の旅」にも登場している。そこでは「Ace」か? と書いていたが、最近よく確認したところどうも「Art」の様子。壁の文字に「BOOK」と読めるので、レンタル中心ながら古本も(漫画など)扱ったお店ではないか、と希望的に予想している。


 今後もこういったお店を確認できれば追加したい。閉店されたお店の姿は寂しくもあるが、そこには開店時のイメージ、印象が残っているようで、惹かれてしまう光景である。

 今後もお店を見つけるたび、記事を更新していきたい。


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