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11月の春日記


2014年11月01日(土)

 テレビを見ていたら、「バルーンアーティスト」の方が現れました。長細い風船でいろいろ作るあれです。

 あっという間にワニを完成。風船を多く使った立体的なもので、「おー」と感心したところ、氏は突然、そのワニに羽を付けたり、足を直したりし始めたのです。

 「ドラゴン!」。

 ワニのままでいいんだよ、ドラゴンなんてならなくたって――と思いました。

2014年11月02日(日)

 キットカットの包装にあるメモ欄てなんですか。励ましのメッセージや、ドキドキな告白が今日も仲良く書き込まれているわけですか。このっ。

 メモ欄に怒っても仕方がありませんが、少し気になります。ちなみにお兄さんはこのキットカットを人からいただいたのですが、メモ欄は普通に真っ白でした。

 で、試しに「キットカット メモ欄」を検索してみたところ、ほのぼのエピソードが溢れて、やる気を失ったあげく、「メモ」をミスタイプして「萌え」になったりして、ああ、もう。

2014年11月03日(月)

 昨日、久しぶりに電話がかかってきました。出ると、家電リサイクルの案内らしく。

 今度、回収トラックを回しますから、その節はよろしくお願いします、と終わりました。まあ、そう言っても我が家には不要な家電がないので最初から関係なかったのですが。

 で、面白かったのは電話をかけてきた方が「リサイクル○○…あっ、リサイクル△△です」と店名を間違えたこと。新人なのか、もしや裏の事情があるのか。勘ぐってしまいました。

 いや、裏の事情て。

2014年11月05日(水)

 お兄さんに台所で起きた一部始終。

 1:うどんを作る
 2:ダイニングへ運ぼうと丼を持ち上げた瞬間、つゆが指先に触れる
 3:熱っ!
 4:拍子に床へこぼれるつゆ
 5:ちょうどそこには新聞が――

 お兄さんはよくこういう不運に見舞われるのですが、その原因は大体自分なので、諦めもつきやすい、というのが利点です。

2014年11月06日(木)

 夕方、車を待っていました。と、道路を隔てた反対側でも同様に車待ちするおじさんが。

 こうなると、にわかに勝負というか、連帯感というか、その二つは全然違いますけれど、でもそういう気持ちです。さあ、先に来るのはどっちの車。

(CM)

 やがて、向こうから私の車が。やった、勝った! 俺は感極まり、空を高く仰いだんだ。そしたらライバルたちの微笑みがそこに――ありませんでしたが、勝ちは勝ちです。

 が、勝ったゆえ、「おじさんがどういう車を待っていたか」は分からず、勝負とは厳しいものだな、と痛み入りました(そんなすごいことか)。

2014年11月07日(金)

 朝の平和公園を歩いていると、小学校の社会見学のバス。で、そこの生徒が、

 「あー!がんばれー!!!」と、叫びました。

 なにを頑張れというのか、さっぱり分かりませんが、その後も2、3度「がんばれー」と大声。

 世の中謎ばかりだ、と思ったものの、その日、わりと良いことがありました。もしかするとあの「がんばれー」のおかげかもしれません。

 それか、隣で「うるさい」と感じていた生徒のおかげです。

2014年11月08日(土)

 家族がラーメンを作ってくれると言うので、それはいい、と同意しました。最近ラーメン食べていませんしちょっと期待して待っていると。

 「できたよー」ドン 『カレーウドン』
 「――えっ」
 「昨日のカレーが余ってたから」

 「余ってたから」、じゃないです。ラーメン、ラーメンは――。

 カレーうどんも美味しいですよね(諦念)。

2014年11月09日(日)

 携帯の予測変換は面白いです。「例えば」と打ったら「例えば女子中学生の」と出たり。これはお兄さんの携帯ですが、なにをしてるんですか、お兄さん。

 一方で、「パパ」のように普段打たないのに出る言葉もあります。自分が使わなくても、世の中では使われている、ということです。「パパ」。ううむ。

 さて、どうせなら世の中でもめったに使われない言葉が出るのはどうでしょう。「おはよう」の「お」を打ったら、「老いてもなお健在」が出てきたり。

 また、「お台所」「お庭」「お茶碗」など「御」を連発するのもいやな感じで素敵です。

2014年11月10日(月)

 出先で車に虫を発見、なんとか窓外へ追い出しました。で、ふと、この虫が家から車にずっと乗っていたのなら、長距離を運んだな、と思ったのです。

 普通に飛んではとても行けない距離を、虫は越えたわけで。彼からすれば、「突然ここはどこだ」という感じかもしれません。

 そんな、しみじみな想像でしたが、考えれば、虫にそこまで把握する能力があるのか疑問です。単純な本能だけのような、いや、それとも――。

 虫「ついに気づいてしまったか」。

2014年11月11日(火)

 銅像はなぜ裸なのか。人体の美しさとかそういうことか、くらいの知識でやっていますが、たまに美術館で見るとやはり迫力があり、「芸術」らしい感じがします。

 先日も、そんな銅像が屋外にありました。と、それを見た子供。

 「寒そー」

 「芸術」より「寒そー」。でもまあ寒そうと言えば寒そうですし、そういう見方もありかな、とか考えました。

2014年11月12日(水)

 昨日寝る前、「風邪引きそう」と思ったら引きました。現代のノストラダムスがここに!

 それはともあれ、怠いです。ついでに寒いです。こういう時、皆さんはどうやって風邪を治されますか。私はいつもこれ、「ハートショット」。使うと急激に体温が上うそです。

 まあ、仕方なく「寝る」という手段を行使いたします。もう少し病気が長引けば、同情をいただけそうなのですが、1日寝ると大抵治ってしまうのが空しい、いやありがたい話です。

2014年11月13日(木)

 ダイソーの「高級ローソク」。

 高級(108円)。
 まあ「高級」という言葉に「値段が高い」の意味はないらしいですけれど。

 ちなみに、1箱20本入りだそうです。ローソク相場が分からないので、なんとも言えませんが、しかし、高級(1本あたり5円)というのはやはり。ううむ。

 ※今日(11/24)、同じネタを掲示板でも書いたのに気づきました。自分内パクリでした……。すみません。

2014年11月14日(金)

 先日、後方から「わー」と断末魔の叫びが聞こえてきたので、すわ大事件か、とりりしく振り返ったところ、音源は子供でした。

 自転車に乗って「わー」と遊んでいただけ。で、それならまだ良いものの、彼、自転車を運転していたわけではないのです。お母さんの乗る自転車に同乗して、「わー」と一声。

 叫ぶなら、自分の足を使えっ、とよく分からない気持ちになりました。

2014年11月15日(土)

 再放送で「缶詰ベスト100食べつくし」みたいな番組を見たところ、前編のみでした。後編は後日放送。しかし、録画するのも――という感じで、忘れていたのです。

 が、今日出かけたところ、そこのテレビに後編が。「後日」は今日だったわけです。自分でも意外な展開でしたが、続きをおおかた見られました。

 もしかすると、缶詰が私を呼んでいたのかもしれません。缶詰「おーい」私「はーい」。そう、それはまるで老夫婦のように――(よく分からないオチ)。

2014年11月16日(日)

 のど自慢の鐘の人の職業、という話になったのです。

 まさか、「職業:のど自慢(鐘)」とは書かないよな、などと話しておりましたが、調べて見ると「鐘奏者」だそうです。なるほど。

 しかし、あの「鐘」というシステムはよくできていると思います。声の発表より分かりやすいですし、さりげなくて効果的です。のど自慢には欠かせない。

 あと、「上手い」と思ってテレビを見たら、プロのコーナーだった、も欠かせませんね。

2014年11月17日(月)

 「うなぎ屋」(お兄さん作)。

 ある男が、うなぎ屋へ入ると、奥で2人の男が喧嘩をしている。「どうなさった」と主人に聞いてみれば、どうも「お前の膳の鰻が大きい」「なんだと」、そんな喧嘩らしい。男はおかしく思って、2人を諭すことにした。
 「もし御仁。鰻の大小を争っても仕方があるまい。鰻が好きどうし、1つ仲良くいきましょうな、ははは」。2人はちっとも面白くない。喧嘩でむしゃくしゃしているのにこんなわけの分からぬ男の話を聞いていられるか。2人は一緒になって男を罵る。
 すると男、「ほれ、喧嘩はどうした」。2人ははたと真意に気づき、深く礼を言ったという。

 ――えっと、お兄さんは他にすることがあると思います。

2014年11月18日(火)

 「もじバケる」という食玩が好きで、購入しては並べていますが、この前、こんな文を読みました。もじバケる十二個を集めた少年の話。

 「馬に鷲の羽をつけたり、そうやって変形や工夫をして遊ぶのが楽しい」。

 で、自分も小学生の頃は食玩で合体とかして遊んだな、とふと思い出したのです。けれどいつの間にか、「集める」ことで満足するように。

 今見ると、三十個ほどもじバケるがありましたが、正直十二個しか持っていない少年の方が楽しんでいる気もします。なんだか、年を取ったな、というか。

 さらに「もじバケり」とさっき打ってしまい、すごく駄目な感じに――。

2014年11月19日(水)

 「20分で終わる」と聞いて待ったのです。

 それが、6時50分。で、7時10分になったところで声をかけました。
 「20分経ったよ」
 「ん、あと10分あるじゃん」

 目が点でしたが、「20分(あと)で終わる」ではなく「(7時)20分で終わる」ということで。

 言葉のトリックを感じたものの、そうでもなく、10分が長かったのでした。

2014年11月21日(金)

 判官贔屓。

 私「ほうがんびいき」
 右「ほうがんて(笑)、はんがんでしょ」
 私「え」
 左「ほうがん」
 右「え」

 辞書で調べると、「ほうがんびいき」で載っていたため「わーい」と思ったのですが、「はんがんびいき」でも載っていました。ええー。どうも元々は、「ほうがん」(九郎判官から)だったのが、「はんがん」も定着したため、両方可、になったらしく。

 ところで、私が「ほうがん」と覚えたきっかけは、子供の歴史本で、武士が「ホーガン」と言いつつ「砲丸」を持っている図でした。役に立ちました。

2014年11月22日(土)

 和田誠監督の「麻雀放浪記」を鑑賞。真田広之は格好いいですね。

 話は博打打ちの男たちのいざこざを描いたもので、とても面白かったのですが、なんというか博打打ちはアホばっかりだ、とも思いました。

 ラストは死、鐘の音、どれも良かったです。ライターなどまさに「映画」的なシーンも多く、和田誠さんの映画好きぶりが伝わります。

 DVDには映像特典として、撮影風景のスナップがあり、その中に雀卓を囲むようにカメラのレールを敷いた写真が一枚。牌を眺めて撮るシーン用でしたが、ちょっと和同開珎みたいで笑いました。

2014年11月23日(日)

 変なものを見ました。暗いスーパーの駐車場、無人の車へ「ハリセン」を当てる少女。

 小気味良い音が聞こえます。パシンパシン。ハリセンをどうやって手に入れたのか、それは誰の車なのか、どうも謎ばかりです。

 もしかすると、こんな背景が。
 「ほら、妙子、これがお父さんの使ったハリセンだ」
 「ありがとう。私、日本一のハリセン師になる!」パン
 「はっはっは」

 見ていると、少女はやがてハリセンを止め、スーパー内へ駆け去りました。
 「お父さん、私掴んだ。極意を掴んだわ!」。謎。

2014年11月24日(月)

 先日、家族がラーメンを作るというので待っていたら、カレーうどんが出てきた話を書きました。で、昨日へ話は飛びます。また家族です。

 「焼きそば作るけどどうする?」
 「え、ああ。食べるよ」

 こう言っておいてなんですが、私はそれほど焼きそばが好きではありません。しかしまあ、作ってくれると言うのなら、もらわない手もなく。と、事件が起きました。

 「焼きそばじゃなくてラーメンね」

 これは。「ラーメン→カレーうどん」の次が「焼きそば→ラーメン」とは。こうなれば、「カレーうどん→焼きそば」待ちです。待ってどうする。

2014年11月25日(火)

 絵の描き方の技法書にも、さまざまな種類があります。静物画に人物画。しかし、本日、そういった既知のジャンルを超えた技法書を発見したのです。

 「‐HORSE‐ やさしい馬の描き方」

 馬オンリー。ええっ、確かに馬って素敵な動物ですけれど、まさか専門の本まで。需要はあるのか、とアマゾンレビューをチェックしてみれば、「描きたかったウマの画!!!」と「!」を三つ使って喜びを表現する人もいるくらいでした。人気です、馬。

 ついでにグーグル検索も見れば、「馬の描き方 約954,000件」で「河童の描き方 約460,000件」に勝る人気、だと分かりました。――それは、比べる対象が。

2014年11月26日(水)

 家族が、果物を数個テーブルへ置いたのです。
 私「あ、そのミカン食べてもいい?」
 家「…」

 家「これレモンじゃけど」
 私「」

 なんというか、色で気づけ、というか、形で気づけ、というか。ミカンがみっかんな(略)。

2014年11月27日(木)

 面倒なことがあると、「○分までにやらないと世界が滅亡」と自分を盛り立てるのです。朝は「○分までに起きないと――」、夜は「○分までに顔洗わないと――」。

 これはやる気が出ます。面倒とか言っている場合ではありません。世界の危機ですから。「白い線以外、踏んだらマグマ」と遊んだ小学生の頃が思い出されます。

 ただ、一つ問題が。「あれ、○分過ぎてる。ま――いいか」。

 世界がもう何回か終わりました。

2014年11月28日(金)

 子供が話しています。

 「幼稚園の先生がね、最初はグーって言ってパー出すんよ」

 ああ卑怯。こういう人ていましたけれど、その源流は先生にあったのかもしれません。グーと言うなら、きちんとグーを出すか、ボケでチョキを出すかにしてほしいところです。大体これでは、

 先生「パー! 勝った勝った!」
 子供「ず、ずるいや!」
 先生「勝ったものが強いのだよ」
 子供「くっ――オーケー」
 先生「?」 
 子供「次からは、卑怯アリ、だね――」ニヤリ

 こうなりかねません。 <ええー

2014年11月29日(土)

 ランドセルを「タイガーマスク」名義で、恵まれない子供たちに送る。そんな「タイガーマスク運動」もすっかり定着した感があります。人の優しさというか、心が温かくなるニュースですね。

 ただ、思うのは「タイガーマスク」という名前です。これがもし、「ランドセルの精」だったら。

 「市役所に『ランドセルの精』を名乗る三十代の男性から、ランドセルが複数届けられた」

 あ、怪しい。途端ランドセルが爆発物みたいです。「全国に広がる『ランドセルの精』」とか、「『ランドセルの精』急増」とか。なんだか恐ろしいことになっています。

 そこを行くと「タイガーマスク」は平和です。「タイガーマスクの精」はどうかと思います。

2014年11月30日(日)

 帰り道に、中学生くらいの男女が立っていました。話し合っている様子。いわゆるカップル、てやつですね。ははは。微笑ましいですね(棒)。

 次の日通ると、またいました。そしてその次、また次も。毎日放課後に談笑しているらしいのです。まあ、このくらいになると馴れたもので、青春か、と思ったりしていました。

 が、近頃二人を一向に見ません。最初は時間が合わなかったのかと考えましたが、翌日もいない。で、それが今日に至るまで続いています。

 いや、これで別れた、と決めるのは尚早でしょう。真実は二人にしか分かりません。けれど、それは置いて、「よし!」と思う自分がいるのです。

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