日記 雑文 古本 トップ 
  

7月の春日記


2015年07月01日(水)

 夜、電灯を消すと、なにか光っています。見るとライトでした。しかし気になるのは、少し前からこのライトつかなくなっていたはずで、気になって取り上げてみます。

 すると、光が消えてしまいましたが、スイッチを入れ消ししていると、だんだんまた強まっていき、ついたままになりました。接触が直ったのかもしれません。

 喜んで部屋の天井を照らしたりしていたものの、真っ暗な中、ライトをちかちかさせている、というのはあんまり見られたくない姿だな、と思いました。

2015年07月02日(木)

 三十四分、家の時計が遅れています。

 いわゆる掛時計で、なぜか「一時三十四分」「二時三十四分」と確実に三十四分遅れて鳴るのです。それなら三十四分、進めればよかろう、なものの、それをすると途端に狂いだすのでした。

 ならば、完璧に三十四分遅れ、のほうが役に立つ、と決まって、そのままになっています。

 ちなみに掛時計と言いつつ、掛けてもまた狂いだすため、実は寝時計になっている、というのも、疑問のつのるところです。

2015年07月03日(金)

 「ひるおび!」というお昼の番組にフリップを使うコーナーがあります。おそらくスタッフさんが裏にいるのですが、レールを伝ってフリップが滑ってくるのです。

 そのときに、「シュピキーン!」といった、輝く効果音が鳴るのでした。

 まるで、忍者が出てきたときの音のような、シュパン、というか、シジジン、というか、な音が鳴ります。よくわかりませんが、いいと思いました。

 フリップの内容自体は「これ、労災なの」といったものなので、余計に気に入っています。

2015年07月04日(土)

 プロ野球で、選手の投げる球種がすべてわかる能力。それを手に入れたら、役立ちそうなだけに複雑だと思います。
 「次、カーブだ」(テレビを見ながら)
 「スカッ」
 「あーほら、言ったのに。くそっ、おれが出ていれば」

 出られません。

 今からプロになるのが難しいため、力の持てあまし感が少しあります。賭博とかには使えそうなものの、非合法ですし。
 「下手くそ!」とやじを飛ばすおじさんがいますが、彼がそんな能力者だったら面白そうです。

2015年07月05日(日)

 傘で強気に。

 傘を持っていると、「濡れない」安心感から、庇の下をわざと通ったりします。そして傘に雨が落ちてくる音を聞いて、気分が高揚するのでした。

 逆に、水が滴っているはずの屋根の下を通って、音がしないと、もはや残念な感じです。どうせなら傘を縦横無尽に使いこなしたく思います。

 あるときは、あんまり音がしないので見ると、普通に晴れていました。

2015年07月07日(火)

 看板に「あったか灯油」の文字。

 あったか灯油て。「走るガソリン」みたいな感じです。「食べられるアイス」とか。ほかにどうしろと言うんだよー、と思います。

 それにあったかくなるか、は、ファンヒーターや暖房具側の裁量で、「この灯油は、よりあったかいよ」となるとは、どうも、なさそうです。

 いや、それとも書いてあったくらいですから、よりあったかいのかもしれません。触っているだけであたたかい、とか。灯油缶をなでて、冬もバッチリ。灯油は生きものです。

2015年07月08日(水)

 喫茶店に座っていると、仲間が自分を発見して、窓をコンコン。振り向く私。

 これがやりたくなりました。窓越しに仲間の顔が見え、お代を置いて立ち上がり、駆け寄っていく。一度は経験したいところです。

 そうすると、まず「仲間が喫茶店に探しに行く=普段から私は喫茶店にいる」ということを考えて、いつも喫茶店に屯することから始めればいいわけです。

 早速、窓の叩きやすい喫茶店と、仲間を探していますが、どちらも難題ではあるのでした。

2015年07月09日(木)

 コーヒーで起きました。
 「カフェインとか言っても、思い込みてあるよね」とUCCコーヒーを夜に飲んだところ、意識は鮮明になり、まったく寝付けないのです。

 まずいなあ、と水を飲んだり、間を開けたり、数字を数えたりしてみましたが、功を奏さず。千二十くらいまで数えました。千二十てなんか独自の読み方がありそうですけれど、ないです。

 結局諦めて、「ばるぼら」を読んでいると、やっと眠くなり、三時から六時まで寝たものの、今から強い怠さを覚え、居眠りというワードで笑えなくなりました。

2015年07月10日(金)

 書き込みをした本のことを思い出しました。詩集か歌集か、なにかどこからでも読める、といった本だったのです。

 最初は適当に開いて読んでいましたが、「ここ読んだ」が増えだしたり、読了がはるかシルクロードのように遠く思えてきたりしたので、読んだページに鉛筆で印をつけることにしました。

 しかし紛れたのか、今やその本がどこにあるのかわかりません。

 途中に丸が付いた、読みさしの本。このまま失踪すると、探偵が喜ぶと思います。

2015年07月11日(土)

 開かずの扉て、壁ですよね。

 語りかけてしまいましたが、そこのところ、どうなんでしょうか。開くから扉なのであって、開かずならそれはもう、壁と言っても差し支えありません。

 と、こう書いて、でもドア売り場など、設置されていないときも「扉」と呼ぶのを思い出しました。開かなくても扉は扉なのか。早速三省堂で「扉」を検索したのです。

 「とびら[扉]/ドア」。ドアを調べると、「ドア door/戸。扉」。ええー。循環です。

2015年07月12日(日)

 昨日の「開かずの云々」の話を、一度どこかに書いたような気がして、自分内パクリでは、とボケ気味ですが、えっと、夕食はまだですか、おじいさん。――すみません。

 気づくと突然のメール。「開かずの話題、ここと被ってますよ」、見に行くとそっくりのサイト。レイアウトや日記、ほかのテキストまで皆まったく同じになっている。
 もしかして私は、ここを夢遊病的に真似していただけだったのか。それとも、私が真似されていたのか。

 そうしてクローン人間団体との攻防が始まるわけですが、もうボケというか危険です、おじいさん。

2015年07月13日(月)

 お兄さんとプラモデル売り場を眺めていると、完成品の展示がありました。

 お「あっウラッコだ」
 春「ウラッコ」
 お「ランボルギーニだよ、それとも、メラクだったかな、マセラッティの」

 お兄さんは得意げに「スーパーカーブーム」の遺産を語っていましたが、実際に確認するとそれは「デ・トマソ・パンテーラ」で、少しもかすっておらす、春はもう、免許を取れよ、と思いました。

2015年07月14日(火)

 電気店に行って、オーディオのカタログをもらいました。その時点では、よく見て検討するつもりだったのですが、いまや開いてもいません。

 同じジャンルの商品とは言え、メーカーによって表示の仕方がさまざま。機能表示も、全製品まとめて書いているのもあれば、一台ずつ書いているのもあり、比べにくいところです。

 面倒になってきたので、見た目で選ぼう、と四角いのを買う気になっていますが、そんなことでいいのか、という気はします。

2015年07月15日(水)

 レジの前に万引き防止用か、二本の板が縦に立っています。
 「あぶないから のぼらないでね」

 登る。そもそも登れるものなのでしょうか。あの二本の板(名前が分からない)。しかしそれより見過ごせないのは「あぶないから」です。

 まさか、落下――。

 こういう貼り紙が登場する、てことは実際に登った人がいるようで、町は驚きばかりです。

2015年07月16日(木)

 推し進めるという言い方があり、これをなんとなく「押して進める」ことと思っていました。

 わっせわっせと大玉を転がすイメージだったのですが、字が違います。「押す」ではなく「推す」であって、「推し進める」は「推進」のことだったのです(妄想)。

 「推進」と来ればジェット推進ですから、反作用の力を利用しています。なので「推し進める」とは、単にぐいぐい押すのではなく、上手いこと、ときには反作用も使って、物事を進めていく、ような意味であろう。

 であろう、もないですけれど、勝手に納得しました。

2015年07月17日(金)

 Eテレ「フックブックロー」のオープニングに「走っても歩いても 地球のスピードは 同じです」という一節があり、この番組の緩さを示すようです。

 が、先日は「走っても歩いても 食事のスピードは 同じです」と聞こえたのでした。まさか、と思って見るとやはり、「地球の」で、ただの聞き間違い。

 走ったら、食事のスピード、遅くなりますからねっ。

 そんなことを確認して、朝が終わりました。

2015年07月18日(土)

 「はとバス」は鳩が描いてあったから「はとバス」だそうで、「ねこバス」はよくわかりませんが、猫が全体にデザインされているから、「ねこバス」のはずです。

 となると、「市営バス」は。
 「市営くん」
 いつも町のために働く元気なキャラクター。趣味は野球で、よく野球帽を被っている。好きな食べものはカレーライス、苦手なものは早起き。今日もちこくしちゃうよー。

 私のイメージではこんな感じですが、そんなやつが描かれているの、見たことありません。

 右側三列目にときどき座っている、とかだと怖くて良いと思います。

2015年07月19日(日)

 ふと気がつくとみんな知り合い、とは困ります。船旅に出ると、乗客が皆知り合い。ウエイターも友人。船長さえ、実はスポーツジムでよく話していた人です。

 町ですれ違うのも知り合いばかり、遠い国に出かけても、なぜか友人と出会ってしまいます。なんと恐ろしいことか。この世界には知り合いしかいないのか。

 慌てて家に帰ろうとしますが、やめます。「どうしてだい」「いや、家こそ知り合いばかりだ」

2015年07月20日(月)

 夏のせいか、町は海の話で溢れています。なにを聞いても海です。数回沈みました。

 ともあれ、「カツオノエボシ」です。毒でおなじみですが、一番怖いのはここだと思います。
 「痛みは長時間続く」

 長時間。これがもし、「短時間」(一瞬痛いけれどそれだけ)なら、年末特番の罰ゲームに登場したかもしれないのに、長時間だとどうもこうもありません。

 カツオノエボシは特番登場がいやで、こう進化した、と考えるうちに夏は過ぎます。

2015年07月21日(火)

 中古CDを見ていると、同じ商品が二つあり、どちらを買うか迷いました。なんとなくきれいそう、と雰囲気で選び、家で開けたのですが。

 ケースが上下、二つに分離します。なんですか、こんなトランスフォームはいりません。もう片方にしておけば、と寂しくなりました。

 それでも組み合わせ次第でケースの役目は果たしていましたが、昨日、何の気なしにふふん、と腕を置いたらちょうどそこにケースの爪が。異音が。

 もはやひっくり返しただけで崩壊します。頼れるのは重力だけです。

2015年07月22日(水)

 「花火は、一瞬の芸術」とよくありますが、言っているのがテレビの場合、再放送も巻き戻しもできて、「一瞬の芸術」でもない気がします。本当の「一瞬の芸術」を求める動きが今後広がったとしても、おかしくありません。
 カメラやビデオ抜きで、ただただ花火を見る。それこそ「一瞬の芸術」です。もしくは、突然打ち上げて撮影準備をさせない「ゲリラ花火」もあります。土手を歩いていると、突然ドン。町を歩けば、ドン。家の外からドン。仰げば大輪の花火。

 日本の夏ですね、とお茶を飲もうとしても、振動でみなこぼれていくのでした。

2015年07月23日(木)

 河原の石が気に掛かります。日本にどこかぴったりの隙間があって、上手くはめ込めたりするのではないでしょうか。
 「これどう使うの」て部品や道具も、知っている人なら知っていて使えるように、河原の石も実は使えるわけです。ビルの壁や、塀の隙間にそれぞれ合致。

 それに、山から河原へ下った石を、町や住宅地に上げる、というのは、どこか儀式の感もあります。石をはめ込みつつ、祈ると良いかもしれません。壁の前で、石を拝み、はめる光景。やばいと思います。

2015年07月24日(金)

 小学生のいつからか、丸文字を書くことにしました。字が上手くなく、「楷書を書こうとして――」風の右上がりの字になっていたので、改善しようとしたのです。
 早速、漫画などを参考にして練習するうち、すっかり上手くなりました。というか、ここで。ここで、「きれいな字」を練習しなかったわけが分かりません。

 今も丸文字ですが、疲れると昔の楷書風も復活し、バランスの取れた下手な字、のようなものができます。バランスを支えに解読です。

2015年07月25日(土)

 積み上がった本を持ち、最初はそろそろ歩いていましたが、あっ、と、上の本が落下しました。そのとき、慎重さも崩壊するのでした。
 もういいよ、とずんずん歩きます。どうせ落ちるンすよね、と新入社員のようになってしまうのです。投げやりな響きがあります。

 しかし本来は、失敗したらより慎重になる、が理想です。一度の失敗ですべてを投げてしまうのは、勿体ありません。より慎重になって、ドローンとか使って運べばいいと思います。

2015年07月27日(月)

 階段で転びました。

 階段を歩いていたら、前に掃除のおばさんがいて、あーよけないとね、と思いつつ、左へ移動しながら、上る、の斜め状態になった途端にバタン、でした。
 慌てて起き上がり、なにごともなかった風で立ち去ろうとしたものの、おばさんは優しく。
 「あら、大丈夫、大丈夫ですか」
 「え、はい、へへ」

 自分でもなにを笑っているのか、と冷めた気分になりました。

2015年07月28日(火)

 「食パンをくわえて角でぶつかる」ですが、「良いように言っている」気がします。
 「遅刻しそうになる」「前を見ない」「人とぶつかる」とただの注意力不足を「運命」というキラキラしたワードに変えているわけです。もっとも、「注意力不足こそ運命を呼ぶ」可能性はあります。そういえばドジッ子のヒロインとか、箱を適当に開けて魔界へ、とかよく見ます。鍵は注意力不足に。

 となると、ヒロインにふさわしいのは、「元気すぎる犬」だったりして。注意力不足。

2015年07月29日(水)

 よく笑う人がいると、みんなが明るくなるように、「けなげさ」もみんなにうつるとしたら。
 「けなげな少女」と言うと、これはもう非の打ちどころのないキャラクタですが、感染、と合わせて考えるとどうなるか。クラス全員に広がったなら。四十人のうち、二十人が貧乏です。八人が未来の夢のために頑張っています。そのうち二人はオーディション代をこっそり、妹へのプレゼント代に変えています。

 チェーンメール風になりましたが、クラス中けなげな少女て、なんか、入ったら出られない気がします。

2015年07月30日(木)

 地図にある「グリーンランド」、面積は日本の六倍だそうです。六倍。図法によって面積は分かりにくかったりしますけれど、そんなに大きいとは。
 これは移住、ありなんじゃないでしょうか。日本丸ごと移住です。そうすれば一気に家が六倍に。狭かった机も六倍、四畳半は二十七畳です。宴会も開けます。寒いのは、ほら、火とか、で(適当)。

 しかし、勝手に無人と思っていたものの、実は五万人ほど人口があるらしく。これではいけません。
 あとはもう、ムー大陸か。図法のせいで、地図では面積ゼロに見えます。

2015年07月31日(金)

 百円ショップから出てきたおじさんが、バケツを十個以上重ねて持っていました。塗装関係の仕事をしている、などが妥当な説明ですが、それにしても。
 これは「ファッション」という可能性も捨てきれません。つまり、おじさんは家を出るときにはもう、バケツを十個以上重ねて持っていたのです。そして百円ショップに寄って、音の出る鉄砲を買ったりしたわけです。

 「ちょいバケツ親父」、そんなフレーズが男性誌に載っているのでは。ちょいかは微妙です。

最近の日記に戻る


トップページに戻る

  
        
inserted by FC2 system