ドライブマイカー  since 2014.5.24 last 2015.9.20 

041
「好き、嫌い、好き、嫌い、好き――」
「彼氏の写真を破きながらやらないでよ」

042
「ここに引っ越したんだ」
「うん、えへへ」
「すごい。奇麗だし広いね」
「えへへ」
「たんぽぽも咲いてる」
「ええっ」

043
「どちらまで」
「前の車を追いかけてくれ」
「黄色いタクシーですか」
「ああ。あいつも前の車を追いかけている」


040
「頭が高いぞ」
「はあ、ろくろ首ですから」


038
「もしかして田中さんじゃ、ありません」
「ええ、あっ、鈴木くん」
「そうですよ、横井ですよ! 橋本さん!」
「嬉しいわ、佐藤くん、信じられない!」
「はじめまして!」
「はじめまして!」

039
「長い長いお話を、聞いてくれますか」
「いいですよ。しかし、いつ終わるんですか」
「正直に言うと、私はもう、ずっと、そのお話をしているのです」


037
「最後に質問のある方、いらっしゃいますか」
「あの」
「はい、そこの方」
「もう帰っていいですか」
「このコーナーをやりすごせよ」


035
「無理だ、て言われると、逆にのってくるタイプなんですよね」
「『食べられません』はどうしているんですか」
「食べますね」
「食べるのかあ」

036
「だーれだ」
「山田!」
「ちがう」
「鈴木!」
「ちがう」
「なんだあ、俺かあ」
「待て待て」


033
「オーライ、オーライ、オーライ」
「なんかこれ、崖に向かってません?」
「オーライ、オーライ、オーライ」
「やっぱこれ、崖じゃないですか?」
「オーラ、わっ、わっ落ち」
「だからこれ、崖わっ」

034
「特技はありますか」
「エイゴデス」


030
「おはようございます」
「おう」
「暑いですね」
「おう」
「エルエムエヌ」
「敵性語はやめろ」

031
「「わたしたち」」「「ふたご」」「「なんですよ」」
「「「そう」」」「「「ですか」」」

032
「何年何月何日汝の隣人を愛せ」


028
「これ、隠し味なに」
「ボンド」
「隠れねえよ」
「ジェームズの方」
「えっ」

029
「川上からどんぶらこどんぶらこ」
「うん。それで」
「桃が流れてきた」
「ああ。小さいやつ」
「大きいやつだよ」
「マジで、どのくらい」
「桃太郎入ってるくらい」
「言うなよ」


024
「タカシの将来の夢はなんだ?」
「うーん」
「決まってないのか。お前将棋が好きだから、将棋の棋士とかどうだ」
「将棋の岸、それはプロを目指す若者が川岸へ集い、ひたすら
 将棋を打ち続ける魔の地帯!」
「もうやめよう」

025
「時は早いよね」
「あっという間に20代だからね」
「ホントだね」
「で、30代、40代。40代ってもうオバサンだよ?」
「あー」
「オバサンになっても泳ぎに連れて行く?」
「聞くなよ」

026
「聞くなよって何? 聞きなさいよ!」
「ええー」
「人の話を聞かない奴は敗北者よ!」
「ご、ごめん」
「若い子には負けるわ!」
「ちょくちょく混ぜるなよ」

027
「あっすみません、シャッターチャンスお願いできますか?」
「無理だよ、シャッターは押せるけどよ」


023
「組長の田中さんは何が極道へ入るきっかけで?」
「猫がいなかった」
「猫」
「高校時代、不良が猫を助ければモテると思った」
「…」
「俺はまず不良になった」
「もうやめてください!」


019
「友達の友達の話なんだけど」
「自分の話か」

020
「友達の友達の話なんだけど」
「分かった、自分の話ってオチだろ」
「違うよ」
「え?」
「お前の話だよ」
「だって、俺、お前の友達じゃん」
「いや、お前と俺はワンクッションの人だから」

021
「パンダ」
「うさぎ」
「コアラ」
「マーチ」

022
「渋滞だ、なんか暇つぶせることない?」
「レース」
「レースか…」


011
「傘忘れちゃった」
「じゃ俺の貸すよ」
「え、お前は?」
「俺はお前に借りるから」
「ああそっか、サンキュー」

012
「うわっこのラーメン、髪の毛入ってるよ」
「すみません、作り直します」
(厨房で髪の毛を抜き取る)
「どうぞー」
「ちょっと待て」

013
「洗濯物たたんどいて」
「スッ」(身を引く)
「?」
「俺、「センタクモノタタン」なんだ」

014
「へえこの曲いいね、なんて名前?」
「さるかに合戦」
「ああ。そうなのか」
「うん」
「…あんまりいい曲じゃねえな」
「ホントだなー」

015
「この爆弾の、赤か青を切らないといけない」
「どっちですかね!?」
「そうだ、現場に来る前、信号が赤ばかりだった…」
「ということは!?」
「あk」ドーーーーーン!

「もっと早く、現場に着いていればねえ…」

016
「どこかかゆいところはないでしょうか?」
「ありません」
「有馬温泉?」
「違います」
「つがい?」
「ああっ歯がゆい」

017
「よう久しぶり、現金?」
「うん、現金でやってる」

018
「じゃあ明日、学校でな」
「うん、今日の転校さよならパーティ、ありがとうな」


001
「この前、家の前にバス停が動いてたんだよ」
「へー。まじかよ便利じゃん」
「俺タクシードライバーだからさ」

002
「隣のクラスの転校生見た?」
「見てない」
「加藤っていうらしいけど」
「それ俺だわ」
「ああお前か」

003
「カツ丼でも食うか?」
「食ってもいいけど、白状しないぜ」
「薄情なやつだ」
「プッ」
「笑った?」
「笑ってねえよ」
「笑っただろ」
「笑ってねえよ」
「笑っただろうがオラ白状しろコノヤロッ」

004
「おまえ昨日、俺に電話した?」
「してない」
「俺はしたわ」

005
「時限爆弾を解除しろ」
「任せてください」ガチャガチャ
「できた?」
「できました」
「うわすっげ! 時限爆弾が介助を受けて歩き出した!」

006
『ピンポーン』
ガチャ「どちらさまですか?」
「オレオレ」
「ああケンジなの?」
「奥さん顔、顔」

007
「おまえ、宇宙人って見たことある?」
「ある」
「あ、地球人も宇宙人ってオチなしな」
「じゃあない」
「ないんだ」
「うん、ない」
「ちょっと地球人も宇宙人ありにする」
「わかった、ある」

008
「見ろよこのフライパン、全然くっつかない」
「でもそれがセロテープだったら失格だな」
「…だな」
「つっかえねー」
「つっかえねー」

009
「まじめなあの子が慌てた瞬間ってかわいいよな」
「うん、俺それが見たいから毎日よーいドンって言ってる」

010
「勉強するときだけ、ロボット化できたらいいのになー」
「つまり、面倒なときだけ意識飛ばして、終わったら戻すの」
「よし、俺やってみる」ピーン
「あっ意識が飛んだ」
「ガチャガチャ」
「わー英語覚えてる…終わった!」
ピーン
「戻った!」
「When I was young, I'd listen to the radio.」
「やっべえやべえ」


SOSAKU  HARU NO SHOTGUN 

  
        
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